秋になるとあの甘い香りで季節を知らせてくれるキンモクセイ。
今回は、その庭木として育っていたキンモクセイを実際に製材してみました。
見慣れた木でも、削ってみるとまったく違う表情を見せてくれます。

1️⃣ 加工前の木材
こちらが今回製材したキンモクセイの丸太。
幹の表面はザラっとしていて、小さな斑点のような模様が見られます。
切り口は明るい黄褐色で、年輪がはっきりとしています。
硬さがありながらも、削るとしっとりとした手触りを感じる木です。
📷(丸太・断面写真)

2️⃣ 木目を見る 小口面
丸鋸で輪切にしてみる。
木目はとても細かく、均一に詰まっていて美しい印象です。
紋様孔材。

3️⃣ 仕上げた板材
板状にすると、表面は滑らかで光沢があります。
乾燥が進むにつれて色味が落ち着き、少し赤みを帯びた柔らかな黄褐色に変化します。
家具や小物づくりに使えば、あたたかみのある雰囲気を出せそうです。
📷(板材写真)

4️⃣ 香りと質感
花は強い香りがありますが、木には特に匂いはありません。
磨くとつやが出て、光の当たり方で色が微妙に変わるのが印象的でした。
硬く粘りがあるため、彫刻よりも細工や器具などに向いています。

🎥 製材の様子はこちらから

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