庭木のゴールドクレストを製材してみた


目次

  1. ゴールドクレストの基本情報
  2. ゴールドクレストの成長と利用
  3. 製材と加工の過程
  4. ゴールドクレストの特徴と感想
  5. 次のステップ
  6. まとめ

1. ゴールドクレストの基本情報

  • 科名:ヒノキ科(イトスギ属)
  • 学名:Cupressus macrocarpa ‘Goldcrest’
  • 種別:常緑針葉樹(園芸品種)
  • 分布:原種はアメリカ・カリフォルニア沿岸部。日本では園芸樹として広く流通。
  • 比重:およそ0.40〜0.50

ゴールドクレストは明るい黄金色の葉が特徴で、庭木や鉢植え、クリスマスツリーなどとして人気のある園芸種です。名前に「クレスト」とつきますが、日本の建築材で知られるヒノキとは異なる種類で、モントレーヒノキ(イトスギ属)の園芸品種にあたります。


2. ゴールドクレストの成長と利用

観賞用としては広く普及していますが、材として利用されることはほとんどありません。庭木として植えられた後に大きくなりすぎて伐採され、今回のように材として入手できるケースは珍しいといえます。

木材市場ではほぼ見かけることはなく、**「観賞用が本業、材利用は例外」**という立ち位置の木です。


3. 製材と加工の過程

今回使った材は、庭木として育てられていたゴールドクレストを伐採し、製材したものです。

  • 切断:丸太をチェンソーで二つに切って製材。
  • 加工:表面を削ってみると、想像以上にしっかりした木質。
  • 仕上げ:プレーナーで削ると赤みと白太のコントラストが現れた。

4. ゴールドクレストの特徴と感想

  • 加工性:やや柔らかめで刃の通りは良い。節が多く、表情豊か。
  • 木目:赤みと白太のコントラストがあり、独特の模様が浮かび上がる。
  • 香り:削っているとヒノキ科特有のさわやかな香りが広がる。
  • 用途:家具や建材には向かないが、小物やクラフトには面白い。
  • 観賞用の木はたくさんの枝や節があるのでおもしろい木目がでる

実際に削ってみると、意外にも香りが強く、庭木の印象とは違った木材らしい存在感を感じました。


5. 次のステップ

このゴールドクレストの材を活かして:

  • 木工アート作品
  • 小さな飾り棚やオブジェ
  • 香りを活かしたクラフト作品

などに挑戦してみたいと思います。


まとめ

ゴールドクレストは庭木としては広く知られていますが、材として加工する機会はほとんどありません。

実際に製材してみると、柔らかさの中にも独特の木目や香りがあり、**「観賞用の木にもこんな一面があったのか」**と感じられる木でした。

今後も「庭木や観賞用としてしか見られていない木」を製材して、木材としての新しい表情を探っていきたいと思います。

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