メグスリノキを加工してみた

今日は「メグスリノキ」を製材してみました。
お庭で見つけた一本のメグスリノキ。家主がもう枯れてしまっていらないから切っていいよ。ということで頂きました。まだそれほど太くはありませんが、まっすぐで素直な材でした。

🌳 メグスリノキの基本情報

メグスリノキ(Acer maximowiczianum)はカエデ科の落葉高木で、本州・四国・九州の山地に自生しています。
秋になると紅葉がとても美しく、樹皮や葉、種子に薬効があることから「目薬の木」という名前がついています。

昔は樹皮を煎じて飲むことで、目の疲れや肝臓の働きを整える民間薬として利用されていたそうです。
成長はやや遅いものの、木材としても使える強度を持ち、木肌は淡くやさしい色合いです。


🌿 伐採と製材

伐採してみると、樹皮はやや緑がかっており、滑らか。
内側の材は淡いクリーム色で、中心に少し赤みが入っているのが特徴です。

板にしてみると、明るくて清潔感のある印象。
白色もあり、仕上げると柔らかく上品な雰囲気になりそうです。

木口を見ると年輪は細かく、中心は淡い黄白色。割れも少なく加工しやすそうでした。


🪵 加工してみた

木目はやわらかく、刃当たりも素直。
表面を削ると、ほんのりとツヤが出てきます。

乾燥が進むとやや収縮しやすい印象もありますが、仕上がりの手触りはとても良いです。


🤖 くだらないロボを作ってみた

今回は試しに、メグスリノキで「くだらないロボ」を作ってみました。
やわらかい色合いと、中心に入った自然の割れがちょうどいい表情になっています。

ナチュラルで優しい雰囲気のロボ。
木の中に眠っていた小さな命が、少し笑っているようにも見えました。


✨ まとめ

メグスリノキは、材としてはあまり市場に出回らない珍しい木ですが、
実際に加工してみるととても扱いやすく、やさしい印象の仕上がりになります。

木の表情は穏やかで、触れるとしっとりとした温もりを感じます。
薬効のある木として知られていますが、木材としても“癒し”を感じる素材でした。

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