2025.10.19
今回製材したのは、山で伐った**ホオノキ(朴の木)**です。

🌳 ホオノキの基本情報
- 科属:モクレン科ホオノキ属
- 分布:北海道南部〜九州
- 比重:約0.40〜0.45(やや軽め)
- 木質:柔らかく、均質で加工がしやすい
- 特徴:淡い灰褐色〜緑がかった色合いで、木目はおだやか。香りは少なく、乾燥もしやすい。
- 用途:まな板、刀の鞘、彫刻材、器、下駄の台など
🔪 製材してみた感想
伐ったばかりのホオノキは、中心がくっきりと濃い色をしていて、周りとのコントラストがはっきりしています。
割ってみると、中心部は緑がかった灰色で、外側は淡いベージュ。
この色の差がとてもきれいで、乾燥が進むにつれてだんだんと落ち着いた色に変わっていきます。
割った瞬間の木肌はしっとりしていて、刃の通りもやわらか。
チェンソーでもストンと入る感じで、まさに“素直な木”という印象です。

🌼 ホオノキの葉とつぼみ
ホオノキといえば、日本の木の中でも最大級の葉を持つ木。
写真のように、1枚の葉が30cmを超えることもあります。
つぼみは毛に包まれていて、春には大きな白い花を咲かせます。
この葉は昔から「朴葉味噌」などに使われ、木だけでなく葉も生活の中で活躍してきました。

✨ まとめ
ホオノキは派手な木目ではないけれど、おだやかで上品な表情を持つ木です。
刃物の通りが良く、木工初心者にも扱いやすい。
乾燥後は色が落ち着いて美しいグレーがかったベージュになるので、ナチュラル系の作品にもぴったりです。


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