🌰 栗の木を製材してみた

2025.10.23

今回製材したのは、栗(クリ)の木。

山にあった栗の木を丸太の状態から板材・作品へと加工してみました。


🌳 栗の木の基本情報

  • 科属:ブナ科クリ属
  • 分布:本州・四国・九州
  • 比重:約0.55〜0.65(中程度の重さ)
  • 木質:やや硬く、耐久性に優れる
  • 特徴:水や湿気に強く、腐りにくい
  • 用途:家具材、床材、建築材、樽材など

栗の木は、耐水性が高く、昔から「家の土台」や「線路の枕木」に使われてきた木です。

時間が経つほどに深い色味を増し、味わいが出るのも特徴のひとつです。

左 削ったばかりのくり                           右 時間経過したくり

🪵 加工前の丸太

こちらが伐採直後の栗の丸太。

樹皮はごつごつとして厚く、独特の縦割れ模様が入っています。

断面を見ると、はっきりとした年輪が重なり、内側に黄金色の木肌が見えます。

乾燥が進むと、表面に小さな割れが入り始めるのも栗の特徴です。

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🔪 製材と加工

丸太を割ってみると、内側は明るい黄褐色で、美しい木目が現れました。

角材にした部分は、乾燥が進むとやや赤みを帯び、落ち着いた色合いに変化。

硬すぎず柔らかすぎず、刃物の通りもよく加工しやすい印象でした。

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小口面

🤖 木のロボットをつくってみた

製材した栗の木を使って、小さなロボットをつくってみました。

顔の部分には、木目を活かした優しい表情が出ています。

乾燥による収縮も少なく、木肌のツヤも上品。

オイルを塗ると、ぐっと深みのある茶色に変わり、木目が一層際立ちます。

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✨ 仕上げてみての感想

栗の木はとにかく使っていて気持ちのいい木でした。

割れやすい部分もありますが、それもまた表情のひとつ。

どんぐり坊やの「くだらない道具屋」シリーズでは、

今後もこの栗材を使った“木のロボット”や“使えない道具”を展開していく予定です。

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