こんにちは!今日はウメモドキの木を製材してみたので、その様子をお届けします。まずはウメモドキの基本情報をご紹介します。
ウメモドキの基本情報
• ウメモドキ モチノキ科
• 分布 日本特産。本州、四国、九州に自生。
• 特徴
• 落葉高木で、高さ5m、胸高直径20cmほどになる。
• 葉っぱの形がウメに似ていることから、ウメモドキという名がついたみたいです
• 雌雄異株。
• 木材の性質
• 放射孔的散孔材。
• 心材と辺材の区別がなく、淡黄白色~淡白色。
• 肌目・木理ともに緻密で、滑らかな質感。
• 道管は非常に細かく、ルーペでようやく確認できる程度。
• 材質は均斉で、中庸の堅さと重さを持つ。
• 樹皮
暗灰色で、表面に多数の小さな皮目がある。
うめもどきの一番の特徴 放射孔的散孔材とは?
「放射孔的」というのは、木材を切断したときに見える放射状の模様のことです。
• 放射孔: 木材には「木部放射組織」という、中心から外側に向かう細胞があります。この部分が切断面に放射状の模様を作ります。
• 放射孔的散孔材: 道管が均一(散孔材)でありながら、放射状の模様が目立つ木材という意味です。
製材の様子
今回手に入れたウメモドキは、樹皮の特徴がはっきりと見られるもの。製材してみると、散孔材らしい均一な道管の配置と、緻密な木目が非常に印象的でした。
1. 樹皮の観察
暗灰色の樹皮には多数の小さな突起があり、ウメモドキらしさを感じる見た目。樹皮の下にどのような木目が隠れているのかワクワクしながら作業を進めました。
2. 製材作業
木理が緻密なため、刃物の切れ味が重要です。慎重に切り進めると、淡黄白色の美しい断面が現れました。放射孔的散孔材ならではの模様も確認でき、加工するのが楽しみです。
今後の予定
製材したウメモドキは乾燥させ、加工へ進める予定です。この緻密な木目を活かして、小物や装飾品を作りたいと考えています。また、製材や加工の様子は動画に記録していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
ウメモドキの木材の魅力を改めて感じた今回の製材作業。この木を使った作品をぜひお楽しみに!
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