ナツツバキ(シャラノキ)を使ったものづくり:丸太から商品まで

木の話

先日、ナツツバキ(別名:シャラノキ)を使い、製材から商品作りまでの一連の工程を動画にして公開しました。今回の記事では、その製作プロセスやナツツバキの魅力について詳しくご紹介します。

ナツツバキの基本情報

別名: シャラノキ

科名: ツバキ科(ナツツバキ属)

材質: 広葉樹(散孔材)

産地: 東北南部から九州まで。寒冷な山地に点在して生育します。

比重: 0.64~0.88(硬いですが加工がしやすい木です)

樹皮: 若木の時から不規則に剥がれ、肌色、橙色、褐色などのまだら模様を作ります。ヒメシャラに比べ、模様が大きく多様な色が交じるのが特徴です。

ナツツバキは大きくなる木ではありませんが、太い木では直径30センチ程度に達することもあります。

この木の最大の特徴は、「粘りが強いこと」です。木の中心から割れにくく、薪割りでも簡単には割れないほど粘りがあります。このため、丸太の状態で使うのにも適しており、そのままの形状を活かした製品作りもおすすめです。

製材から商品作りまでのプロセス

丸太の準備

山から伐採したナツツバキの丸太を使用しました。乾燥や加工を考慮し、適切なサイズにカットしています。ナツツバキ特有の木目やまだら模様を確認し、作品に活かせる部分を選びました。最終的に、木の自然な色味や模様を活かしたシンプルで美しい作品を仕上げました。硬さがあるにもかかわらず加工がしやすい特性を活かして、滑らかな表面を実現しています。

今回の動画について

動画では、丸太から製品へと形を変えていく様子を撮影しました。ナツツバキの木目や模様がどのように引き出され、最終的に作品になるかをじっくりとご覧いただけます。ぜひ以下のリンクから動画をご覧ください!

今後の予定

ナツツバキの魅力を活かしたさらなる商品作りに挑戦する予定です。また、他の樹種でも同じような製作プロセスを共有していきたいと考えています。自然の素材の美しさやものづくりの楽しさを、これからもお届けできれば嬉しいです。

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