~バナナ型の謎アイテムが誕生~
先日、庭木として育っていたイチョウの木にできていた「コブ(瘤)」を手に入れる機会がありました。
イチョウといえばまっすぐ伸びる幹のイメージがありますが、稀にこうしたコブができることがあります。長い年月をかけて形成されたこのコブには、独特の美しさが宿っていました。

🌰不思議な模様が浮かぶ木肌
まずはコブの断面を切ってみると、年輪とは異なる、不規則でうねるような木目が現れました。
これはコブ特有の特徴で、まるで木が“内側からうねって成長した”ような力強さを感じます。節のような渦巻き模様もあって、見ているだけでも楽しい素材です。

🍌なぜか“バナナ”を作ってしまった
その模様を活かすため、何を作ろうか悩んだ末に――
気がついたら、なぜか「木のバナナ」を彫っていました。笑
完成後にオイルで仕上げると、驚くほど艶やかで濃淡のある表情が浮かび上がりました。
木目の流れが、まるで果物の皮の筋のようで、バナナっぽさがさらに強調されてしまいました。

🪵イチョウのコブの魅力
一般的なイチョウ材は、やや淡い黄色でまっすぐな木目が特徴ですが、コブ部分は全く別物です。
複雑な木目、密度のある質感、そして加工して初めて現れる“隠れた景色”。
これはまさに、自然が時間をかけて作り上げたアートだと感じました。

🎨今後も「木のコブ」シリーズ、続けていきます
今回の作品は、“使えない道具”として私の「くだらない道具屋」に仲間入り予定です。
実用性ゼロ。でも、見てるだけでちょっと笑える。
そんな木工アイテムを、これからも木のコブや瘤材で作っていけたらと思っています。
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