センダンの木を製材してみた

木の話
せんだんの丸太 

1. センダンの基本情報

科名: センダン科(センダン属)

種別: 落葉広葉樹(環孔材)

分布: 本州(伊豆半島以西)、四国、九州、沖縄

比重: 0.52

センダンは日本の広葉樹の中でも特に軽量で加工しやすい木材として知られています。また、葉の付き方が特徴的で、小葉が多数集まる羽状複葉が印象的です。緑豊かな枝葉が美しく、公園樹や街路樹としても利用されています。

2. センダンの成長と林業での注目

センダンは早生樹(成長が早い樹木)で、伐採後も根から新たに芽が出る「萌芽更新(ぼうがこうしん)」の能力が高い木です。このため、一度伐採しても再び生長しやすく、植林をしなくても効率的に材を生産できる点が林業業界で注目されています。

また、成長速度が速く、比較的短期間で伐採可能な大きさに育つため、持続可能な森林管理や木材資源の供給を目指す中で重要な木材として期待されています。

3. 製材の過程

今回使用したセンダンの丸太は、直径約15cm、長さ80cm程度、樹齢4年、以下の手順で製材を行いました。

1. 切断

2. 製材

3. 木目の確認

4. センダンの特徴と活用

製材してみた結果、センダンは以下のような特性があると感じました:

加工性

柔らかい木材のため、切断や削りがスムーズ。初心者にも扱いやすい素材です。毛羽立ちやすい感じはあります。

木目の美しさ

年輪がはっきりとしており、仕上がりに独特の魅力があります。インテリアや小物製作に適しています。

軽量性

比重が0.52と軽く、家具や雑貨など幅広い用途に活用可能です。

再生可能性

伐採後の萌芽更新が容易であり、植林や森林管理の手間が少ないため、環境に優しい木材です。

5. 次のステップ

今回製材したセンダンの板材を、具体的な作品に加工していく予定です。例えば:

• 木製のトレーやカッティングボード

• 木工アートや小さな家具

これらを制作し、そのプロセスや完成品を引き続き共有していきます。

6. まとめ

センダンは加工のしやすさ、美しい木目、そして再生力の高さが魅力の広葉樹です。早生樹としての特性は、持続可能な木材利用や森林管理において注目されています。今回の製材体験を通じて、センダンの魅力を改めて実感しました。今後も、この素材を活かした作品作りを追求していきたいと思います。

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